ハウルの動く城 / ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント
映画館でも観たのですが、待ちに待ったDVDが出たので、早速借りてみました。
ハウルは相変わらずかっこ良かったけれど、映画館で観る方がやっぱりいいよね。
っていうのは、2回3回と観て行くうちに、ストーリーの粗さが目につくようになってしまったのです。
特に後半。ソフィーが過去のハウルに出会って闇の世界から戻ってくるんだけど、ドアを出たところに都合良くハウルがいるのが納得いかない。ずっとハウルのいる場所がわからなくて、ハウルを見つけるためにお城だってこわしたんじゃなかったのかい。そんな簡単に出てこられても・・・。
そもそも、ソフィーはその前にカルシファーの持っていたハウルの心臓に水をかけてしまっている、まさに絶体絶命って感じなのに、そのことも「結局水かけても大丈夫でした、ちゃんちゃん」てな感じにまとめちゃっている。そんな最後の部分がやっつけ仕事っぽくて今ひとつです。
要は、最後の部分をそんな感じになんでも都合良く処理してしまっているので、これといった山場がないのです。
おそらく、ソフィーがハウルの過去に出会った、という部分が山場と意図されているのでしょうが、そのシーンの映画全体における意味があまりわからない、かつ、さっきまでの困難が結局そのシーンのために解決されるわけでもなく、といった状態であまり山場と意識されていない部分があると思う。
具体的に言うと、ソフィーはそこで、ハウルとカルシファーの契約の謎を知るのであるが、そのことが直接、どこに行ったかわからないハウルを見つけるわけでも、水をかけてしまったハウルの心臓をよみがえらせるわけでもない。それらの問題は、ソフィーが過去の世界を出たら勝手に解決されていた、そのことに私は批判をしたいのです。
やっぱり、ストーリーを考えると、「もののけ姫」が一番だったかなあ。某Pさんは、「もののけ姫」を観て、「こんなつまらない映画があるなんて」と思ったそうですが、そこだけはゆずれません。っていうかPさんは変人なのでほっておいても大丈夫でしょう。
「人間と自然の共存」という現代における最も深刻なテーマ、そして、「生きろ」というシンプルで一番本質的なメッセージ。我々のアイデンティティの源泉である、日本という舞台設定。
「あの子を解き放て。あの子は人間だぞ!」
そんな究極の世界で繰り広げられるアシタカとサンの恋物語のほうが、恋愛を題材としたといわれるハウルにおける恋物語よりも、ドキッとしたのは私だけ?
たぶん、宮崎駿は恋愛物語を作るのがヘタなんだな。
「恋愛映画」と銘打って作るよりも、なにか他のものをテーマとした映画で恋愛を描くほうが、彼には向いているのかもしれませんね。自然です。
というのは、ソフィーとハウルのひかれあっていく様とか、そもそもどうしてひかれたのかということが、全然描かれていないし、最後のほうのキスシーンとかラブラブっぷりも唐突。全然ロマンチックでないのだ。
とはいえ、ハウルというキャラクターはほんとにすてきです。
キムタクだから、といって食わず嫌いしている人、それは大いなる間違いです。
あの映画で一番いいところ、それは「キムタクの声」です。
このことは肝に命じてください。
ストーリーについてわかんない人は原作を読むといいんじゃないでしょうか。
実家にあったけど、数ページ読んでやめました。
たぶん原作はつまらないと思います。
ただしハリポタの原作も読めない私のことだから、あまりあてにしないでください。